【受賞】JR九州主催「九州観光まちづくりAWARD 2023」にて 金賞を受賞しました

山下保博(「株式会社アトリエ・天工人」「奄美イノベーション株式会社」代表取締役社長)が手がける、奄美大島の宿泊施設「伝泊」は、九州旅客鉄道株式会社(以下、JR九州)が主催する『九州観光まちづくりAWARD2023』において、金賞(「宿(おもてなし)」部門)を受賞いたしました。それに伴い、2023年11月8日(水)には、東京ミッドタウン八重洲カンファレンスにて行われた表彰式に参加いたしました。
伝泊は、『九州観光まちづくりAWARD2023』受賞を契機に、今後も奄美群島の「集落文化」を次の時代に伝えることを使命とし、地域とより深い連携を図り、集落を幸せにするまちづくりを続けてまいります。

 

『九州観光まちづくりAWARD2023』とは


『九州観光まちづくりAWARD2023』は、九州旅客鉄道株式会社が主催し、『九州に根付き、魅力ある「まち」へと成長させる人物・団体を称え、地域の誇りになり、さらには旅人に感動を与えていく。』を基本理念としてを掲げて発足し、その地域ならではの伝統・伝承を守りながら、未来に向けて、新しい「もの」「こと」「風景」を生み出している方々にスポットライトを当て、その土地ならではの魅力を発信することを目的としています。
2022 年に開催した「西九州観光まちづくりAWARD」をさらに発展させ、対象エリアを“九州”に拡大し、「食」「ものづくり」「にぎわいづくり」「宿(おもてなし)」部門の4つの部門に分かれて開催が行われました。九州において魅力あるまちづくりを行う人物や団体が受賞できる賞として、まちづくりへの取り組みを評価いただける、大変貴重な賞です。

審査基準
(1)「伝統」そのまち固有の風土、歴史、伝承を尊重している。
(2)「進化」既存の概念にとらわれず、未来につながる新たな価値を創造している。
(3)「循環」豊かな自然を生かし・守り、持続的に発展している。
(4)「共働」まち全体を巻き込みながら、尽力している。
(5)「多様」旅人、住民を問わず、誰もが体感できる。
※九州旅客鉄道株式会社の公式リリースより引用

九州旅客鉄道株式会社の公式リリース:https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2023/08/30/03_230830_kyushu_machidukuri_award.pdf

 

審査員からいただいた表彰コメント


▼せきねきょうこ(ホテルジャーナリスト)様より
伝泊の「集落文化を次世代へ伝える」という使命感にとても感動しました。宿泊者に対して集落文化の体験を提供している積極性、おじぃやおばぁを主役に立て「誰一人、何一つ取り残さない社会の形成を目指す」というコンセプトに心から賛同します。
「ホテルが出来たから自然を壊す」のではなく、「ホテルが出来たからこそ周辺の環境が改善して、ホテルと共に発展し文化的な活動も増えていく」というスパイラルは、もはや泊まるだけの宿泊施設ではなく、社会貢献や環境保護、伝統文化の継承、地元を盛り上げる賑わいの交流の拠点を担っています。この施設づくりには、代表の強い信念が活かされています。

 

受賞コメント(奄美イノベーション株式会社代表・建築家 山下保博より)


以前より、建築家として海外に行く経験が多くあったことや震災復興支援等の経験から、自分の田舎こそ自分で守らなくてはいけないのではないか、という気持ちがありました。
そんな時に故郷である奄美の集落住民からの要望で空き家対策に取り組むことになり、2016年に事業が誕生しました。約7年が経ち、2名だった従業員は、今では100名以上の会社になりました。伝泊には志の高い社員ばかりがいますが、素人ばかり。宿泊や観光、まちづくりの専門家はいませんが「究極の素人集団」でありたいと考えています。なぜなら、おじいおばあが主役で、それに寄り添う想いの強い子であれば良いと考えるからです。こうした有難い賞をいただいたことで、社員一同新しい世界へと進んでいく励みになります。本当にありがとうございました。
今後も「集落文化」を次の時代に伝えることを使命とし、集落の「日常を観光化」するまちづくりを通して、「誰一人、何一つ取り残さない社会」の実現に向かって進んでまいります。